備忘録

日々の出来事やその日に仕入れた情報をお届けします


Sunday, June 20, 2004

気がつけば約3ヶ月ぶりの更新。安否を気づかって下さる方々からいくつかメールをいただいたりして、まことに申し訳ない。いつものこととはいえ心配ご無用の我が身たるや、相変わらずエネルギーを無駄に使いながらも、身体的にはいたって元気な毎日を送っている。

3ヶ月も経てば当然だけれど、季節はすっかり夏の様相で、ここのところの東京地方は、梅雨の中休み(すっかり梅雨だなんてことを忘れるくらいの長い休みだが)と称する、ストレスのない暑さが続いていて、これがなかなかに心地よい。

さてさて、久々の「備忘録」ということもあり、この3ヶ月に起こったことをざっと並べてみることにする。あくまでも、我が身の老後の記憶の手助けに。

3月 月末に行われたヤンキーズ対デビルレイズのMLB日本開幕戦のチケットは、残念ながら手に入れることが出来ず、しかたなくその前哨戦となった阪神タイガース対デビルレイズの試合を観戦するため、久々の東京ドームへ。

4月 年度が替わり、現在の職場である研究所の最後の契約年度に突入。日本に帰国してから早3年目ということになるが、またまた気合いの入る1年がやって来たことになる。先のことは心配しても仕方ないので、まずは現在の仕事を全うすることに専念、という気持ちで精進するいつものスタンスで残りの期間を過ごしたい。

職場のグループに新人さんが加入したこともあって、我が家を開放してビアパーティなんぞを主催。総勢11人のにぎやかな雰囲気に圧倒されたか、我が家の気の小さい愛猫にとっては受難の1日に。

5月 連休に重なるように「周到に」用意された生家の田植えのために帰省。小雨の降る中、久々に泥まみれの野良仕事と大勢の人々との共同作業に汗を流した。ついでに、筋肉痛の感覚も久々の体験。

15日から4日間の日程でHFSPの年会が箱根で行われた。この国際会議が日本で行なわれるのは初めてとのことで、会場となった箱根プリンスホテルのスタッフの張り切りようが伝わってくる印象深いものだった。特に今回はヒューマンフロンティアの創立15周年ということで、総理大臣当時に発起人の一人となった中曽根康弘さんの挨拶まで組まれ、あたりのSPだらけのものものしさも、僕にはなかなかに新鮮な雰囲気だった。肝心の年会の方は、世界中から集まった野心あふれる研究者の卵たちの心意気に圧倒されつつ、大いに刺激を受けて大満足。

月末には、東北大学時代の恩師で現在は創価大学教授を務めている一島英治先生の、70歳記念講演会が催されて出席した。午後2時から5時までの3時間という長丁場を、ほぼ休みなく講演し続けた(スライド実に180枚!)先生のそのパワーに感服することしきり。大学ではまだしばらく特任教授というポストで働かれるとのことだが、古稀を過ぎてなおのあのバイタリティーがあれば、それも当然のことだろう。定年退職の際には、さらなる長丁場の講演にも挑戦したいとのこと。先日の学会では、会場で会うなり食事に誘われてカレーをご馳走になったことだし、まだまだご指導をよろしくお願いします、先生。

6月 実験補助員を雇うこととなり、生まれて初めて面接なるものを「される側」ではなく「する側」で経験した。インターネットの力たるやものすごく、ありがたいことに海外からを含めて多数の方の応募に、我が身の引き締まる思い。その中の一人の方には7月から早速一緒に働いてもらうことになるが、責任感が増す分だけ「良い仕事」への思いも強くなる。

と、まあざっとこんなことがあった3ヶ月。現在書き進めている2つの論文と、大阪で行なわれる神経科学会や横浜で行われる生化学会の準備もあるので、またいつ更新出来るか見当がつかないけれど、「息抜き」にこのページを書いていたボストン時代の感覚だけは忘れないようにしたい。

老後のためにも。


Sunday, June 27, 2004

moji
いきなりだけれど、この文字は僕の名前をヒエログラフ(古代エジプト文字)で表したもの。ホント便利な世の中になったとは言い古されたフレーズだけれど、こんなおよそ縁のない文字表記ですら、ちょちょいとキーボードを叩くだけで表示されちゃうんだから。というのも、「多言語文字変換屋(http://www.mojio.net/)というサイトで、自分の名前をいろいろな文字に変換してくれるサービス(?)をしてくれるのだ。これがいったい何に役に立つのかということは、まあ、まあ、良いとして。おもしろい、でしょ。

ところで、こんなサイトを見つけたのには訳があって、実はマヤ文字で自分の名前を表してみようと、あちこちとインターネットサーフィンをしていたら、そこにたどり着いたというもの。ところが、この多言語文字変換の候補には、なんともマヤ文字は入っていないのは残念至極。もっとも、完全にマヤ文字の表音文字が解明されたのかどうかは知る由もなく、もし読者の方で知っている方がいたら教えていただきたい。

maya
マヤ文字とはそもそもどんな文字かというと、右のようなもので、紀元前400年頃から1600年代中ごろまでのメソアメリカに栄えたマヤ文明が使用していた文字。見ての通りこれがなかなかかわいい文字で、自分の名前がこの文字で表されていたら、実に目立って良いのではないかと思った次第。およそ名前とは気付かれないかもしれないけれど。

ちなみに、世界中で使われている文字は現在28種類あるそうで、その他にこのマヤ文字のような歴史的に使われていた文字が89種類あるそうだ。どんな文字があったのか興味ある方は、中西印刷が運営している「世界の文字(http://www.nacos.com/moji/)」を覗いてみては。さらに、もうちょっと深く文字やその文化について知りたい(でも単刀直入に)という方には、「AncientScripts.com」がおすすめ。全て英語で書かれているのはご愛嬌だけれど、例えばひらがなとカタカナの解説は、なかなかに「言い得て妙」といった趣で、外国人に日本語を説明する時にはかなり役に立つこと請け合いである。

まあ、文字はただ名前を表すだけにあるのではなく、言葉を表すために使えるようにならなければ、その奥深さも半減することは間違いないが、それを興味のおもむくままに習得しようとする時間は・・・ないかあ。



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