備忘録

日々の出来事やその日に仕入れた情報をお届けします


Monday, November 24, 2003

fuji

今日の武蔵野はすっかり冷えきって、気温は10℃に達するのがやっと。寒空を見上げると今にも雪が舞い散りそうで、なんだかいっきに冬の気配が強まってきたようだ。そんな、気の滅入りがちな冬の武蔵野の楽しみといえば、窓から大きく見える富士山の姿。右の写真は数日前のものだけれど、はなはだ邪魔な電線の合間から、くっきりと美しい富士山の稜線が見えるのは、我が家の自慢である。電線さえなければ、もうまさに絶景の極みだと一人悦に入っているのだけれど、ここに住むまでまさかこんなに大きく富士山が見えるとは思っても見なかっただけに、そこはぜいたくを言わずにうっとりと眺めることにしている。

さて、福島県の地元新聞社である福島民報社が、「ふるさとめーる(fメール)」なるサービスを行っていることを知り、さっそくそのサービスをのぞいてみた。「ふるさと」自治体からの情報と、福島民報の紙面より「ふるさと」に関連したニュースを抜粋して、毎週末にメールで配信する無料サービスだとのこと。ほほう、なかなかよいサービスだなあと感心していると、なんとまあ、我が故郷天栄村もこのサービスを提供しているというので、さっそく登録。受信を始めてすでに1ヶ月ほどになるけれど、このところ、なかなかに待ち遠しい週末を迎えている。

で、今週の話題は・・・、天栄村に、ついについに、ADSL回線の一部供用が開始されたというもの。NTTから見放されていた地元民が、署名運動までしてADSL回線の早期開通を訴えていたことは知っていたのだが、それがやっと実ったということで、何だかこちらも嬉しくなってくる。ただ、「一部」という地域に、生家の区域は入っていないのがなんとも残念。電話回線でインターネットにつなごうにも、プロバイダーのアクセスポイントが近くにない辺境の地では、通信コストがバカにならないこともあって、ADSL回線の固定料金での使用は切なる願いだ。

人口6000人の村のわずか4%にあたる255人が熱望しているADSL回線の早期開通ではあるけれど、少数意見を汲み上げて地域全体の暮らしをより良いものにしていくことこそ、中央にはまねの出来ない地方の小回りの良さという魅力に違いないから、こんな小さなことでも少しずつ意見が取り入れられていく様を見聞きするのはいいものだ。

ところで、JR飯田線の小和田駅といえば、秘境の駅ファンには「降りる理由が見当たらない駅」として有名な駅だけれど、この駅は、駅の前面に広がる山あいに住む老夫婦の唯一の交通手段として、この二人のためだけにJRが廃止せずに維持している駅だという。これもまた、地方の小回りの良さである。


Sunday, November 30, 2003

久々にゆっくりと休日を過ごそうかと、上野の東京都美術館で開催している「大英博物館の至宝展」に出かけた。上野駅に到着し、駅の改札口のところにある各種博物館・美術館チケット売り場で、いつものように当日券を買い求めようとすると(現場で並んで当日券を買わずにすむので便利)、「入場制限90分待ち」とのこと。まあ、この情報がリアルタイムのものとは限らないし・・・と、いつものようにノーテンキな楽観を抱きつつ、会場にてくてくと歩いて東京都美術館へ。そして目にしたのは・・・、あいにくの小雨交じりの天気の中、入場を待ちわびる人、人、人の列。しっかりと1時間半並んだ後、ようやく入場することとなった。

fuji

中身については、地下1階から地上2階まで、大英博物館の創立250周年を記念する自慢の展示品が盛りだくさんに並べられ、なかなかに満足の1日となった。ただ、大英博物館自体の宣伝という色合いが強いこともあって、各地域・各年代から代表作をピックアップするという、ちょっと深みやメッセージは感じられないものだったのは物足りなかったかもしれない。まあそれというのも、物足りなく感じた人は現地まで足を運んでくれという、深ーい意図が隠されているのかもしれないが。

それにしても、明日から12月。今年も残すところ1ヶ月となった。いったいいつの間に11ヶ月も過ぎたのかが分からないくらいという心理が、はたしてどういう状態を表しているのか分からないが、今年の締めくくりの月を気持ちも新たにもう一踏ん張り頑張ることにしよう。

(挿入は、夕焼け空にシルエットの映える富士山を我が家から撮影したもの)



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