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ZIM - A baseball life - |
Don Zimmer with Bill Madden |
Sports Illustrated |
ニューヨーク・ヤンキースのジョー・トーレ監督の傍らで、ドンと座って状況を見つめるマフィアの親分のような風貌のおじいさん。そう言えば「ああ、あの人」とメジャーリーグの試合を見たことがある人ならすぐピンとくるに違いない。 いまや常勝ヤンキースの参謀としてその地位を揺るぎ無いものにしているドン・ジンマーは、ベーブ・ルースに認められ、またジャッキー・ロビンソンと共にプレーをした生きる伝説。その彼のこれまでの野球人生を綴った自伝がこの本。 先日、レッドソックスのジミー・ウィリアムズ監督が監督として400勝を挙げ、現在のところ100年のレッドソックスの歴史の中で勝率3位を誇ることを知ったのだけれど、堂々の勝率1位の座に居るのがこのドン・ジンマーその人だった。 という、レッドソックスつながりで何げなく手に取った1冊だったのだけれど、思いがけず心和む本に出会ってなかなかに得した気分に。チームを超えて愛されるその人柄の一端を垣間見ることが出来たし、なにより、アメリカの西から東、そして日本までもを駆け巡り、いまだ駆け巡り続けているその53年に亘る野球人としての魅力ある彼の人生のぎっしり詰まっていて、にっくきヤンキースの敵将ということを忘れさせてくれるに足る一品。 |
おすすめ度・・・★★★ |
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NEUROSCIENCE - EXPLORING THE BRAIN - |
Mark F. Bear |
Lippincott Williams & Wilkins |
ブラウン大学神経科学の授業のために作られた教科書の最新第2版。全ページにわたってカラーが取り入れられていて、僕のような畑違いが手に取ってもすっと頭に入ってきそうな作りに仕上がっている。 まあ、まだ読み終わっていないけれど・・・、読み終わるかどうかもあやしいけれど・・・。 |
おすすめ度・・・★★★ |
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へんこつ なんこつ (私の履歴書) |
佐治敬三 |
日経ビジネス文庫 |
「おもろいやないか」(片山修・集英社)を読んで、俄然、サントリーの中興の祖とも言える故・佐治敬三さんに惚れ込み、ついに自伝を見つけてさっそく読んでみた。 大阪大学理学部化学科の出身ということもあるのか、最初から最後までビジネスマンの本を読んでいることを一切感じさせず、ますますその人柄、考え方に惚れ込む。これぞ、文化人。 サントリーの前身・寿屋から、開高健、山口瞳、山崎隆夫を世に輩出し、サントリー美術館、鳥居音楽財団、サントリー文化財団、サントリーホール、不易流行研究所、サントリーミュージアム「天保山」といったまさにサントリー文化を世に送り出したその商人魂。 その人生を通して、企業とは何かを考えさせてくれる。 |
おすすめ度・・・★★★★ |
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三島由紀夫レター教室 |
三島由紀夫 |
ちくま文庫 |
三島由紀夫といえば、日本をそして日本人を的確に表現した作家として海外にもファンが多いが、こんな本も書いていたのかと手に取ってなんだか得した気分に浸った作品。 5人の登場人物が繰り広げる出来事をすべて手紙という形で表現した異色作だが、まあ内容としては好みが分かれるかな。 解説にあるように手紙を書くのが苦手な人への粋な文例集としては参考になるやも。 |
おすすめ度・・・★★ |
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Number PLUS 「世界戦記 2002」日韓、新時代へ |
ナンバープラス |
文芸春秋 |
いよいよ来年に迫った日韓共催ワールドカップ。カウントダウンシリーズと銘打って、「ナンバー」から全5巻のガイド本が来年の3月28日までの予定で刊行される。これはその第1弾。 僕は何かを楽しもうと思うと、まず情報を仕入れることで徹底した準備をするのが常だけれど、これはまあ「ワールドカップを楽しむぞ」という気合い入れの1冊。 |
おすすめ度・・・★★★ |
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THE CURSE OF THE BAMBINO |
Dan Shaughnessy |
A PENGUIN BOOK |
100年を誇るレッドソックスの歴史の中で、最後にワールドチャンピオンに輝いたのは実に83年前の1918年にまでさかのぼる。チャンピオンへの道の先には常にヤンキースがその行く手を塞いできたが、ヤンキースが初めてアメリカンリーグのチャンピオンになるのは1921年のこと。この年は、ヤンキースが1万ドルでレッドソックスからベーブ・ルースを獲得した年である。そしてそれ以来、1923年の初のワールドチャンピオンに輝いたのを皮切りに、実に以後24回もその栄冠を獲得している。 ベーブ・ルースはレッドソックスの親会社の借金の穴を埋める手だてとして、ヤンキースに売られていったも同然のこの仕打ちに、以来ボストンではレッドソックスがワールドチャンピオンになれないのは、このベーブ・ルースの呪いであると語り続けられている。いわく「The curse of the Bambino」。Bambinoとはイタリア語で「赤ん坊」という意味のベーブ・ルースの愛称である。 そんな呪いに縛られたレッドソックスの歴史を滔々と語った本。今年は果たしてその呪縛を解くことが出来るか。願いを込めて。 |
おすすめ度・・・★★★ |
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OUR HOUSE |
Curt Smith |
Masters Press |
1912年に建設されて以来、レッドソックスの本拠地として今も使われ続けているメジャーリーグ最古の球場、フェンウェイパーク。ホームラン王ベーブ・ルースが、最後の4割打者テッド・ウィリアムズが、最後の3冠王カール・ヤストムスキーが、そして現役最強の豪腕ロジャー・クレメンスがその歓声を一心に受けた球場の歴史と、そこで繰り広げられたドラマを吶々と語る。 |
おすすめ度・・・★★★ |
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The summer that saved baseball |
Brad Null |
Cumberland house |
現在メジャーリーグには30のチームが存在し、アメリカの30の都市のファンを一喜一憂させている。この本はその30の都市で開催されるメジャーリーグの試合を、38日かけて見てまわろうという一風変わった紀行文。 それぞれの都市の様子はもちろんのこと、球場のことが詳しく書かれていて、メジャーリーグファンにはおすすめの一冊。 |
おすすめ度・・・★★★ |
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すいかの匂い |
江國香織 |
新潮文庫 |
江國香織の小説は、人を観察するその角度にいつも新鮮な思いを抱くのだけれど、時には斜めに構えた視線が自分に突き刺さることもあったりして、いたたまれなくなったりも。しかし、今回のここに収められた11人の少女のかけがえのない夏の記憶の物語を綴った短編のそれぞれは、ふわふわとした軽やかな爽快感だけを残して駆け抜けた。 |
おすすめ度・・・★★★★ |
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流しのしたの骨 |
江國香織 |
新潮文庫 |
ここに登場する4人姉弟と両親のような家族は、現実にはとてもいそうにはないけれど、なんだか理想の家族に推したいような衝動にかられる不思議な魅力を放っている。やっぱり、子供はたくさんいた方が楽しくていいね。 |
おすすめ度・・・★★★★ |
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PEARL HARBOR |
Randall Wallace |
Wheelhouse Books |
日本人として真珠湾攻撃とは何だったのかを考えようと思って読み始めたのだけれど、歴史を利用したラブ・ストーリーに仕上がったこの小説は、いまいち読後に残るものが無かったかな。ついでに映画も見たけれど(たいてい話題作があるときには、映画を見る前に原作を読むようにしている)、やっぱり娯楽映画の中に歴史が利用された感じで前評判のようには興行もいかないかもしれないと思ったり。 |
おすすめ度・・・★★ |
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思索の旅・発見の旅 |
中野孝次 |
同時代ライブラリー |
タイトルからするとなんとも硬そうな本だけれども、筆者の見知らぬ土地への旅行を通して、旅先で感じたこと考えさせられたことを語ったエッセイで、決して軽いタッチではないが読みながら考えさせられることの多いお勧めの一冊。 |
おすすめ度・・・★★★★ |
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USELESS information Quiz Book |
Rick Campbell |
Barnes & Noble |
「誰が最初にアイスクリームをコーンに乗せようと思ったのか?」なんて質問が500以上も掲載された、まさに「くだらないこと」に目のない僕好みの1冊。 |
おすすめ度・・・★★★ |
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阿Q正伝・狂人日記 |
魯迅 作・竹内好 訳 |
岩波文庫 |
なんだか無性に魯迅を読みたくなって本屋に行って、唯一見つけたのがこの本。常に先を見つめ、そこへの道のりの途上で何が障害になっているのかを看破していた魯迅は、やはり偉大であったことをあらためて感じさせてくれる短編集。 |
おすすめ度・・・★★★★ |
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対談集 東と西 |
司馬遼太郎 |
朝日文庫 |
司馬遼太郎の真骨頂とも言える対談を収めた本。小さな島国の日本で、こんなにも東と西では文化が違い、その異文化がいかに遭遇して今の日本が作られてきたのかが、8人の論客との対談を通して語られる。 |
おすすめ度・・・★★★★ |
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